■ 親から子へよみつがれる絵本 Part2 (2011.3.31発行)
紹介している絵本のリストは一概に何才向きということはありませんが読んでもらうなら3~4才、自分で読むなら小学校低学年が目安です。
![]() | おじいさんがかぶを植えると、とてつもなく大きなかぶができました。あまりの大きさに1人では抜けません。そこで、おばあさんをよび、孫をよび、犬をよび、ねこをよび、ねずみをよんできます。みんなで「うんとこしょ どっこいしょ」と繰り返して、かぶを抜こうとがんばります。 お話は簡潔でリズミカルに進みます。シンプルな絵からは、おじいさん達の声が聞こえてきそうです。 |
おおきなかぶ
A.トルストイ/再話佐藤忠良/画 内田莉莎子/訳 出版社:福音館書店 出版年:1966年 |
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![]() | 朝おきると一面の銀世界。ピーターは赤いマントを着て外に出ます。棒で枝についた雪を落としたり、足跡をつけたり、線を引いたり、雪の中に倒れて天使の形をつくってぞんぶんに遊びます。家に帰ったピーターはお母さんにはじめての雪の冒険の1日を話します。 ひとりで雪と遊ぶ新鮮な感動と喜びが、素朴な語りと色彩の鮮やかなコラージュという貼り絵の技法で描かれた、美しい絵本です。 |
ゆきのひ
エズラ・ジャック・キーツ/ぶん・えきじま はじめ/やく 出版社:偕成社 出版年:1969年 |
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![]() | ながれの速い川に、橋をかけることになった大工。大工がなやんでいると、鬼があらわれ、目玉と引き換えに橋をかけてやるともちかけます。二日後に橋ができあがると、目玉をよこせと迫る鬼に、にげる大工。鬼は、自分の名前を当てれば許してやっても言いといいます。 鬼と大工の会話、誇らしげな鬼、困った表情の大工とそれぞれの細やかなしぐさ、見開きいっぱいの橋の見事さを楽しんでください。 |
だいくとおにろく
松居 直/再話赤羽末吉/画 出版社:福音館書店 出版年:1967年 |
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![]() | 黒いマントに、黒いぼうしの三人組は、恐ろしいどろぼう達。三つの道具を使って、夜ごと、宝を集めていました。ある夜三人組は、みなしごの女の子を連れて帰ります。女の子に、宝の山どうするの?と聞かれた三人組は、顔をみあわせ、相談し始めます。 濃い青の背景の中に三人のどろぼうが黒く、くっきりと浮かび上がり、鮮やかな赤・黄・緑色が効果的に配置されています。 |
すてきな三にんぐみ
トミー・アンゲラー/さくいまえ よしとも/やく 出版社:偕成社 出版年:1969年 |
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![]() | むかしむかし、山奥の村村のお話。たろうがたけのこを掘ろうとすると、たけのこは、たろうとともに雲を突き破り、ぐんぐんぐんぐん伸びていきました。村人が、たけのこを切ると。たろうははるか彼方の砂浜に倒れていました。そこは海でした。それから村人は、倒れたたけのこを伝って海の物も手に入るようになり、村はたいへん繁盛しました。 カラーとモノクロページの繰り返しで、たけのこの伸びていく勢い、大きさ、村人の表情が力強く描かれていて、胸を弾ませる絵本です。 |
ふしぎなたけのこ
松野正子/さく瀬川康男/え 出版社:福音館書店 出版年:1966年 |
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![]() | のねずみのぐりとぐらは、「ぼくらの なまえは ぐりと ぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら」と歌いながら、森の奥へ出かけました。 とても大きなたまごをみつけ、かすてらづくりを はじめます。 いいにおいにさそわれ、森じゅうのどうぶつが、集まってきました。 楽しい絵と親しみやすい歌で、親子21代、3代と読みつがれている絵本です。 |
ぐりとぐら
なかがわりえこ/文おおむらゆりこ/絵 出版社:福音館書店 発行年:1967年 |
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![]() | おおかみのぬいぐるみを着たマックスは、おおあばれ。お母さんに怒られ、夕ご飯はぬきで、寝室に放り込まれます。すると、木がどんどんはえ、波も打ち寄せ、たちまち海に。船に乗りこむと、着いたのはかいじゅうたちの島でした。マックスは、かいじゅうたちの王様になりました。さあ、満月の夜、かいじゅうおどりの始まりです。 繊細なペン画と落ち着いた色調の絵は地味ですが、表情や心の動きを見事に描いています。 |
かいじゅうたちのいるところ
モーリス・センダック/さくじんぐうてるお/やく 出版社:冨山房 出版年:1975年 |
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![]() | ひとりぼっちでめそめそしていたぞうのぐるんぱは、じゃんぐるのみんなから働きに出されてしまいます。びすけっとや、おさらつくり、くつや…と、いろいろな仕事を体験しますが、大きな体が災いして、何をやってもうまくいきません。ぐるんぱは、しょんぼりしょんぼり。最後に、子どもたちに出会ったぐるんぱは、いいことを思いつきます。 ぐるんぱの「鼻」の描かれ方に、場面ごとの彼の気持ちが伝わってきます。 |
ぐるんぱのようちえん
西内みなみ/さく堀内誠一/え 出版社:福音館書店 出版年:1966年 |
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![]() | モンゴルの伝統的な弦楽器、馬頭琴の由来にまつわる、美しくも悲しい民話です。 スーホという貧しい羊飼いの少年は、大切に育てた白い馬をとのさまに奪われ、白い馬は死んでしまいます。悲しむスーホは、ある日、夢枕に立った白い馬の言葉通りに、そのなきがらで楽器を作ります。これが馬頭琴です。 劇画的要素を盛り込んだ大胆な構図と大陸的なイメージの配色により、モンゴルの広大な風土が見事に表現されています。 |
スーホの白い馬
大塚勇三/再話赤羽末吉/画 出版社:福音館書店 発行年:1967年 |
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![]() | 日曜日の朝、生まれたばかりのあおむしは、おなかがぺっこぺこ。月曜日はりんごをひとつみつけて食べました。まだ、おなかはぺっこぺこ。金曜日まで毎日食べものの数が増えても、それでもおなかがぺっこぺこ。土曜日には、チョコレート、アイスクリーム…とたくさん食べすぎてお腹が痛くなってしまいます。 子どもたちの大好きな食べ物がたくさんでてくる、とても魅力的な仕掛け絵本です。 |
はらぺこあおむし
エリック・カール/さくもりひさし/やく 出版社:偕成社 出版年:1976年 |
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![]() | べんてんはんの森に、ごろはちといういたずら好きのたぬきがいました。村人は、ごろはちのいたずらを楽しんで心を通わせていました。初めて村に汽車がやって来た日、また、ごろはちのいたずらだと思い、村人は線路の上を歩いていました。村人に危険を知らせるため、ごろはちは、汽車の前に立ちはだかります。 関西弁の軽快な語り口と、のどかでとぼけた表情の絵があたたかい気持ちにさせてくれます。 |
ごろはちだいみょうじん
中川正文/さく梶山俊夫/え 出版社:福音館書店 出版年:1969年 |
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![]() | ガンピーさんはふねを持っています。ある日、ガンピーさんがふねに乗ってでかけると、こどもたちや動物たちが「一緒に連れてって」と、次々にやってきました。ガンピーさんはそのたびに「しずかにしてるならね」と約束をし、乗せてやります。でもしばらくすると、それぞれが騒ぎはじめ、ふねはひっくり返りそうです。みんなはどうなってしまうのでしょうか。 ジョン・バーニンガムの牧歌的な絵や色と、ガンピーさんと動物たちとのやりとりが、あたたかさを感じます。 |
ガンピーさんのふなあそび
ジョン・バーニンガム/さくみつよし なつや/やく 出版社:ほるぷ出版 出版年:1976年 |
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![]() | しっかり者のかえる君と、マイペースのがま君は、いつも仲良し。一度もおてがみをもらったことがないと言って、悲しむがま君に、かえる君は大急ぎでおてがみを書き、知り合いのかたつむり君に託します。がま君の家に戻って、二人は玄関でおてがみが来るのを待ちます。 がま君とかえる君は、お互いを思いやりながら生きています。笑いの中にやさしさがあり心温まる物語で、「おてがみ」のほか、五つのお話が入っています。 |
ふたりはともだち
アーノルド・ローベル/作三木卓/訳 出版社:文化出版局 出版年:1972年 |
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![]() | ピンクの可愛いバーバパパは、土の中から生まれました。でもあまりにも大きいからと動物園の檻の中にいれられますが、自分が姿を変えられることに気づいて、檻から逃げ出します。消火の手伝いをしたことで、町中の歓迎を受けます。おばけだけれど心やさしいバーバパパは、子どもちにも大人気。 町並み、動物、人物が色彩豊かに表現されています。絵本でフランスの雰囲気を味わって下さい。 |
おばけのバーバパパ
アネット・チゾン タラス・テイラー/さくやましたはるお/やく 出版社:偕成社 出版年:1972年 |
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![]() | 舞台はパリのつたのからまる古い寄宿舎です。121人の女の子たちの中で一番小さいけれども、怖いもの知らずで元気なマドレーヌが主人公。シスターのミス・クラベルはどんな時でもきびきびしつつも、ゆったりかまえて子どもを守ってくれる頼もしい存在です。 緑の街路樹の中を、エッフェル塔にむかって二列に並んで歩く彼女たちの姿は、パリ案内の始まりになっています。はぎれのよい文章も、この絵本の魅力です。 |
げんきなマドレーヌ
ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作・画瀬田貞二/訳 出版社:福音館書店 発行年:1972年 |
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![]() | いずみがもりの、からすのパンやさんに、四羽の赤ちゃんが生まれました。 おとうさんとおかあさんは、赤ちゃんの世話とお店の切り盛りで忙しく、パンをこがしてしまいます。子どもたちが、こげたパンや、はんやきパンをおやつに食べていると、そのパンが評判になり、おおぜいのお客さんが買いにきます。 家族みんなで作った、ほっかほかのパンが見開きいっぱいに並んで、思わず見とれてしまいます。一羽一羽のからす達の表情が生き生きと描かれ、躍動感のあるお話です。 |
からすのパンやさん
かこさとし/作・絵出版社:偕成社 出版年:1973年 |
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![]() | ある日、ママがみいちゃんにいいました。「みいちゃん、ひとりでおつかいできるかしら」みいちゃんは、びっくりしました。いままでひとりで、お買物にいったことがありません。でもみいちゃんは、「うん!みいちゃん、もう五つだもん」といって牛乳を買いにでかけました。走ってくる自転車におどろいたり、お金をおとしたりしながら、やっとお店につきます。みいちゃんは、牛乳を買ってかってかえることができるでしょうか。 絵本全体に絵の流れがあり、見るものを引き込んでいきます。日本古来の絵巻物の様であると評価を受けました。 |
はじめてのおつかい
筒井頼子/さく林 明子/え 出版社:福音館書店 出版年:1977年 |
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![]() | 100万回も生きたねこは、いつも飼い主にかわいがられます。けれど、ねこは飼い主なんか嫌いで自分のことだけが好きでした。 ある時、のらねこになり、自分に見むきもしない白いうつくしいねこに出会います。やがて、ねこは白いねことたくさんの子ねこを自分より好きになります。 暖かい色使いでのびのびと描かれた絵に、簡潔な言葉でリズミカルにお話は進みます。愛する幸せ、限りある命の大切さが伝わってきます。 |
100万回生きたねこ
佐野洋子/作・絵出版社:講談社 出版年:1977年 |
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![]() | いいお天気なので、洗たくが大好きなかあちゃんは、身の周りのものから犬や猫、子ども達までも洗って、庭に干していました。すると、かみなり雲があらわれ、子ども達のおへそを取りに、かみなりさまが落ちてきました。 かあちゃんは、うす汚れたかみなりさまも洗ってしまったので、かみなりさまの目や鼻・口がなくなり、子ども達に顔を描いてもらうことになりました。 たくましく、たのもしいかあちゃんがユーモラスに描かれています。 |
せんたくかあちゃん
さとうわきこ/さく・え出版社:福音館書店 出版年:1978年 |
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![]() | ゴリラが大好きなハナは、まだ一度も本物を見たことがありません。お父さんは忙しくて、動物園に連れて行くひまもないのです。誕生日のプレゼントにお願いしたのはもちろんゴリラ!けれど、やって来たのはただのおもちゃのゴリラ。ところが真夜中、がっかりなハナのところに大きなゴリラが現れるのです。 緻密でいて、しかも遊び心がちりばめられたユーモラスな絵と、簡潔な文章で、子どもの抱える不安を温かく解きほぐしてくれる、イギリスの絵本です。 |
すきですゴリラ
アントニー・ブラウン/作・絵山下明生/訳 出版社:あかね書房 出版年:1985年 |