トップページ >> まちごと子ども図書館事業
2024/04更新

まちごと子ども図書館事業

趣旨
平成13年11月、議員立法により、「子どもの読書活動の推進に関する法律案」が提出され、同年12月に成立、公布・施行されました。
この法律においては、子どもの読書活動の推進に関し、「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないもの」とする基本理念が定められました。
高槻市では、こうした理念に基づき、平成18年1月に「高槻市子ども読書活動推進計画」を策定しました。同計画を推進する中で、平成21年9月に「まちごと子ども図書館構想」を策定し、「まちごと子ども図書館事業」として、市立図書館を中心に、学校図書館や公民館等の公共施設とのネットワークを構築し、市内全体を一つの図書館と捉えることで、子どもたちの読書環境を整備していこうとする取り組みを進めています。

1.取組状況について

●図書の長期貸出
市内小中学校の学校図書館、公民館、幼稚園、児童発達支援事業所、子育て総合支援センターなどの公共施設に、概ね1施設あたり約200~約500冊の図書を長期貸出し、1年毎に施設間で巡回させることにより、子どもたちが常に目新しい図書に出会えるようにしています。

2.図書の巡回図


3.「高槻市子ども読書活動推進計画」に基づくその他の取組

(1)人材育成
子どもの健全な育成のため、ボランティアの役割は一層大きくなっています。
図書の提供だけではなく、本と子どもをつなぐ人の存在があってはじめて、子どもの読書環境が整ったといえます。
そこで、図書館では、本の提供と同時に、本と子どもをつなぐ人材の育成に努めています。
具体的には、学校図書館支援員、学校図書館ボランティア、読み聞かせボランティアを対象に、外部講師や図書館職員による育成講座や、実践場所の提供などの取組を行っています。

(2)図書の短期貸出
市立小学校を対象に、調べ学習や読書活用に役立つ図書資料をテーマごとにセットしたものや、あくあぴあ芥川(高槻市立自然博物館)が、先生方の授業作りをサポートするために作製した写真パネル等の貸出キット「芥川ってこんな川」「芥川の魚」「鳥のごはん」を申込みに応じて学校図書館連絡車で配送しています。
・貸出期間  4週間
・セット内容 「平和」「米」「防災」「高槻」等、調べ学習や総合学習に対応したもの

詳しくはこちらをご覧ください→学校関係者のみなさまへ(セット貸出)
セット貸出「鳥のごはん」・「芥川の魚」
セット貸出「平和」・「米」・「環境」・「じどう車」

4.図書館等の役割

◆中央図書館
中央図書館では、(1)子ども読書環境の整備推進のため、①学校図書館等の支援のための講座の実施や助言等のコーディネート、②学校図書館支援員等との人的交流・情報交流の推進を図り、(2)子どもの図書室として、ミューズ子ども分室にて、①お話し会等、幼児・保護者等へのサービス、②絵本を中心に、資料の収集、研究、 活用を行っています。さらに (3)児童図書中心の資料集積基地及び(4)学校図書館等への資料配送基地としての役割もになっています。

◆ミューズ子ども分室
関西大学ミューズキャンパス内にある「中央図書館ミューズ子ども分室」は、親子が良書と出会い、読書を通してゆっくりと過ごせる場となっています。
絵本、児童図書などの子ども文化研究の拠点として、様々な取組を行っています。

ミューズ子ども分室
◆中央図書館天神山書庫
中央図書館天神山書庫(旧天神山図書館)は、児童書を中心とした資料集積基地として「まちごと『子ども図書館』」事業の長期貸出の配送・管理を行っています。また、家庭・地域文庫等の団体貸出を行っています。
◆服部図書館
服部図書館は、「まちごと『子ども図書館』」事業の短期貸出(セット貸出)の配送・管理を行っています。